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2010年7月末に発生したパキスタン北部地区での洪水被害は、パキスタン各地の大雨と重なり、いまや洪水被災地域はパキスタン国土の20%(日本国土の60%の広さにあたる)に及び、1500万人の人びとが被災していると言われています。
このパキスタンの洪水被災についてはJFSAにも、協力団体会員や個人会員の方々、古着等を送って下さった方々などから、「アルカイールアカデミーの子ども達にも被害が及んでいるのでは?」というご心配と「洪水被災民の支援を行なう計画はないのか?」というお問い合わせが多数ありました。ありがとうございました。
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JFSAの活動は会員の方々に支えられています。
会員になるには下記の郵便口座に年会費をお振込みいただくか、 直接JFSA事務局まで直接お持ちください。
●2017年度(2017年10月〜2018年9月)分の会費になります。
●会員(正会員)には総会の議決権があります。
●会員、支援メンバーには年3回の会報と、 年1回サポーターグッズ(アルカイールの生徒が作ったものなど)を郵送いたします。
※サポーターグッズのサンプルはこちらからご覧ください。
◆郵便振替口座番号 00160-7-444198
◆加入者名 JFSA
≪年会費≫
【 会員(正会員)】
個人1口\5,000-/団体1口\50,000-
【 支援メンバー】
個人1口\2,000-/団体1口\10,000-
※通信欄に「会員」または「支援メンバー」、「個人」または「団体」、口数をお書き添えください(郵便振替用紙サンプルはこちらからご覧ください)。
※カンパ金をご入金いただく場合も上記口座をご利用ください。通信欄には「カンパ」とお書き添えください。 |
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JFSAでは活動を支えるボランティアを募集しています。
【作業内容】
@和服の選別、ハギレ作成、値段付け、など
A寄付された切手などの整理。
B会報などの郵送準備作業。
Cパキスタンへの古着コンテナ詰込み作業など。
Dフリーマーケットやチャリティ古着バザールなど古着販売に関わる補助作業。
【作業日】
作業内容により異なります。JFSA事務局へお問合せください。
【作業場所】
D以外はNPO法人JFSA事務局で行います。
*参加ご希望の方はJFSA事務局までお気軽にお問合せください。*ボランティアは無償で、交通費などの手当てもありません。ご了承ください。 |
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【NPO法人JFSA事務局】
住所:〒260-0001
千葉市中央区都町3-14-10
業務時間:10:30〜19:00
(木曜定休)
電話/FAX:043-234-1206
E-mail:jfsa@f3.dion.ne.jp |
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◆JFSAがこの洪水被災に対して、「アルカイールアカデミーの子ども達が行う洪水被災支援」と連動する支援を行うことを決定するに至った経緯をご報告いたしますとともに、支援の具体的な方針をご案内いたします。
以下をクリックしますとジャンプします。
●アルカイールアカデミーの子ども達が受けている洪水被災の影響〜
「洪水被災で駒ている困っている人々の力になりたい」と思う子ども達
●被災地ダドゥー郡を視察、その状況と農民の要望
●JFSA理事会として「アルカイールアカデミーの子ども達が行う被災支援」と連動した支援を行うことを決定→支援の方針、支援金の使途、支援のスケジュール、カンパ活動協力のお願い
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〜 カンパ活動にご協力いただいた皆さまに
感謝申し上げます 〜
◆これまでに実施した支援活動のご報告です。
以下をクリックしますと別ページへジャンプします。
●カンパ活動のご報告
●パキスタン洪水被災復興支援ニュースA
●パキスタン洪水被災復興支援ニュースB
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アルカイールアカデミーの子ども達が受けている
洪水被災の影響
ご心配に対して、丁度海外事業担当者が現地に派遣されていましたので、彼の報告を基に、子ども達、スラム地域の人びとの暮らし、学校運営の状況などを次のようにお伝えしました。
『アルカイールアカデミーが在るカラチ市には直接的な洪水被害はありませんでした。
しかし、暮らしの上での影響は受けています。
例えば、作物被害による果物・野菜の値上がりは50%にも達していて中には7倍の値を付けている物もあり、スラムに住む人々に「食べること」の心配をもたらしていること。
そして、生徒の中でも最も貧しい子どもは「再び児童労働現場に送られてしまう」心配があること。
一方、アルカイールアカデミーの運営にとっても、毎年当てにしている断食月中の喜捨(宗教上の寄付)が洪水被災地に向けられ、「寄付収入が極端に減少してしまうこと」の心配があります。』
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「洪水被災で困っている人々の力になりたい」と思う
アルカイールアカデミーの子ども達
アルカイールアカデミーの子ども達の中に、上記に述べました洪水被災の影響の下にいながらも、洪水被災者に対して何らかの支援を行ないたいと考えた数人の子どもがいました。
その子ども達はムザヒル校長に相談をして、8月13日に6年生以上の生徒を集めて生徒集会を開き、ムザヒル校長と共に仲間へ支援の呼び掛けを行ないました。
(その生徒集会に、事務局の入江と西村も参加しました…写真↓) |
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子ども達の関心は高く、『私達の家はお金に余裕はないけれど、1ルピー(=約1円)でも50パイサ(=50銭)でも良いし、お金がなければ励ましの手紙でも良いから皆で集めよう!』ということになりました。
その思いを具体化するために、先生と高学年の生徒数名で被災地の人がどんな状況にいて、どんな支援を望んでいるのかを調査することになりました。
初めに、被災地域の広大さと自分たちの支援の力量を考えて、支援の対象地域をどこにするかを話し始めました。
そんな折、ムザヒル校長が少年時代を過ごしたダドゥー郡の村々が被害を受けているという情報が入りました(ダドゥーは下の地図の中央下)。
ダドゥー郡はカラチ市から車で5時間ほど離れたところにあり継続的な支援のための行き来が出来る距離内にあること。ダドゥーには以前、アルカイールアカデミーの分校があったこと。そして何より、現在もムザヒル校長が信頼できる人物とのネットワークがあるということでダドゥーを支援の対象地域として、調査のための視察をすることになりました。
JFSA事務局員もその視察に参加することにしました。何故なら、貧困の中にありながら、困っている人々の力になりたいと思う気持ちを持つ子ども達が、アルカイールアカデミーの子ども達の中に存在している。そのことを、彼らを支援している者としてとても誇りに感じたからです。また、この子ども達の思いこそが、貧困からの真の自立に繋がるものと考えました。
そして、子ども達の思いを柱にして、JFSAが、「子ども達が行なう」支援に手を貸すことはとても大事な事ではないかと思いました。
「子ども達が行なう」支援には次のようなことが期待できると考えます。
大都市カラチのスラムに住む人々の中には、ルーツが大土地所有制の下の非農家(土地を持たない賃金労働者)出身者である人が多くいます。アルカイールアカデミーの子ども達の祖父母も非農家出身者が多いそうです。ほとんどの子どもたちは、スラムで生まれてスラムで育ち、農村に一度も行ったことがありません。
そんな子ども達とアルカイールアカデミーが、この支援をきっかけに農村・農民との交流を持つことによって、新たなる自立への道を作り出せるかもしれません。
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洪水被災地の様子と農民の要望(ダドゥー郡)
帰国予定2日前の8月18日に、洪水被災地の村の近くのダドゥー市街地に住むムザヒル校長の友人(刑務所内の診療所の医者)の案内で、市街地から車で1時間ほど離れたダドゥー郡のマディールハーン・ラケール村とスィータールナンディー村、スィータールンディー村をムザヒル校長ら4名で視察しました。
子ども達と共に現場に行きたいと思いましたが、マラリアなどの感染症も発生しているかもしれないとのことでしたので、農村の状況について良く分からないまま、子ども達と行くわけにはいきませんでした。
視察をした村の畑のすべてが冠水していました。村の集落もスィータールナンディー村を除いて浸水していました。(この村は、少し小高い所にあったために,村人総出で村を取り巻く堤防を作る時間を作れたのだといいます) 村と村を結ぶ灌漑用水路の水は激しい勢いで堤防を越えて畑や集落に流れ込んでいました。 |
↓写真をクリックすると大きく表示されます↓ |
冠水した集落
舟で行き来する人々 |
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灌漑用水路からあふれた水が
田畑や集落に流れる |
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この三つの村を案内して下さったのは、小地主で政府与党PPPのメンバーのソーランギー氏でした。
彼の説明によると、『政府は洪水がこの地域にも発生することを知っていたが村人には伝えなかった。そのため、何の対応も出来ないままにダドゥー郡のほとんどの村に洪水が押し寄せ、畑は水の中に沈んでしまった。開花期を迎えていた綿花と収穫期であったサトウキビが全滅してしまった。この地域では、ほとんど害のない程度の小さい規模の洪水は毎年起きている。しかし、今回は95%の家が浸水し、5〜6000人が被害を受けてしまった』ということでした。彼は政府与党のメンバーでありながら、政府の支援に対しても厳しく批判しました。
私達は農民に尋ねました。「私達はカラチ市の貧しい地域に住む子ども達と一緒に、あなた方のために力になりたいと考えています。政府や政党、大きなNGOに比べて支援する力は大きくはありません。今、貴方達にとって何が必要なのか? また、私達の本格的な支援の実施は10月以降となるが、今後何が必要となるのかを教えて下さい。その中で子ども達と共に出来ることでの支援を行ないたい」と。農民の答えは以下の通りでした。
1.住む場所の確保。家が浸水して使えない。(この地域の農民のほとんどが非農家−土地なし賃金労働者―の人びとである)
2.作物の種
3.耕作のためのトラクターの使用料金の支払いの援助
4.家畜の購入資金(家畜のほとんどが死んだ)
5.医者と薬 6.食糧(主食の小麦・米など)
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↓写真をクリックすると大きく表示されます↓ |
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高学年の生徒たちに洪水被災地の視察報告を行う
カユーム氏(写真左)と西村事務局(写真右)
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上記の報告を受けて、9月8日に行なわれたJFSA理事会で洪水被災について協議しました。
協議の結果、「アルカイールアカデミーの子ども達が行なう」洪水被災支援と連動した支援を行なうことを決定致しました。実施にあたっては以下のような方針・スケジュールで行ないます。
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【支援の方針】
1.被災した農民の力になりたいというアルカイールアカデミーの子ども達の思いを柱にした支援を行なう。
具体的には、アルカイールアカデミー内に、子ども達による「支援グループ」を結成してもらい、支援の企画・実施にあたっては、このグループとも協議する。
2.大土地所有制下の農村の仕組みや農民の暮らしをよく理解して、最も困難な暮らしをしてきた人々に支援が届くよう留意する。
地主に利する支援ではなく、農民どうしの相互扶助力を高める契機になる支援でありたい。
この支援を進めるにあたっては、支援する側と地主や既得権を持つ者との急速な敵対関係を作らぬよう配慮する。厳しい暮らしを強いられている農村の仕組みを変えていく主体は農民である。
3.支援カンパ金が使われて無くなってしまえば支援が終わるという支援金の使い道ではなく、農民の生活を改善していく資金を作り出す支援金の使い道を農民と共に考えていく。
【支援金の使途(・・・上記の支援の方針に沿って)】
○方針1の支援金の使途・・・アルカイールの子ども達、先生と農民の交流経費
・視察調査費 ・援農経費(子ども達、或いは卒業生の経済的事情を考えると労賃の支払いが必要)
○方針2の支援金の使途・・・地主にも一部拠出させることを前提に以下の購入資金
・家屋の修復費 ・作物の種の購入費 ・家畜の購入費など
○方針3の支援金の使途・・・農産物をアルカイールアカデミー・ビジネスグループ(AKBG)が販売するための事業資金など(生産地ダドゥーの被災農民と消費地カラチのスラム住民との連携)
・これは、10月の理事長、海外事業担当者のパキスタン派遣時にAKBGと農民と協議する
*洪水被災が発生したため、毎年当てにしている断食月中(8月中旬から9月中旬)の喜捨(宗教上の寄付)が洪水被災地に向けられています。そのため、「寄付収入が極端に減少してしまうこと」のアルカイールアカデミー運営上の心配があります。この運営費の心配については、上記のような事業を複数計画・実行して、その事業利益を運営費に充てることにしたいと思います。
○洪水被災の支援に必要なJFSAサイドの経費
・現地派遣経費(パキスタン国内移動費など) ・カンパ金を集めるための事務経費
【支援のスケジュール】
(9月)・「パキスタン洪水被災の支援のお願い」文を事務局、理事会で確認する。
・各協力団体の訪問 ・会員へのお知らせ ・ホームページへの掲載
・メディア、その他への広報
(10月)・10月15日 理事長、海外事業担当者のパキスタン派遣
(アルカイールアカデミーの生徒達を同行して被災現地へ)
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■ カンパ活動期間 ■
2010年10月(開始)から11月30日(終了)
≪郵便振替口座≫
番号:00100-3-464431
口座名:JFSA・復興支援
カンパ 1口1000円
カンパ活動にご協力いただきありがとうございました。
カンパ活動のご報告は
こちらからご覧ください
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